アメリカ人類学の4分野アプローチ
世界各国で人類学が関わる分野は異なっています。
一般的にアメリカ合衆国の人類学は、「人類とは何か」や「人類であるということはどういうことなのか」という問いに総合的に取り組むために、文化人類学と自然人類学、言語学(言語人類学)、考古学からなります。
このような観点をホーリズム(holism)といいます。
この独特な4分野アプローチはアメリカ人類学の父とも呼ばれるフランツ・ボアズ(Franz Boas)の提唱した人類学からの伝統です。
・文化人類学は人類の持つ文化の特徴を探り、また特定の社会の習慣やルール、価値観などを研究します。
・自然人類学は一方で人間の生物学的な特徴に焦点を当てます。
・言語学では人間の持つ言語の能力やそれぞれの言語の特徴を研究します。
・考古学では過去の人々の残した遺物を発掘し、過去の人々がどのように暮らしていたかを証拠に基づいて考えます。
この記事ではアメリカ人類学を見渡していきます。
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